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「核兵器廃絶」と憲法9条



2026.3.30

憲法は生きている!!

フェイスブックへの投稿
 3月23日、FBにこんな投稿をした。

 今朝の『赤旗』によると、民放の番組で、茂木外務大臣が、高市首相はトランプ氏に「憲法9条があり、その下でさまざまな事態がある。そうしたことも含めて、日本には制約がある」と説明したそうだ。更に、茂木氏は「NATOはもっとできるはずなのにやっていない。日本にできることはあるが、できないこともある(と見られている)。結果的に(違いの)ベースにあるのは憲法9条だ」との見方を示したという。
 橋下徹氏は「結果的に日本は9条に救われた」とコメントしたという。茂木氏は、停戦になれば機雷除去などに派遣を考えるとしているようだけれど、現時点では、9条を理由として、自衛隊の派遣はしないとされているのだ。
 もし、派遣すれば、侵略と戦争犯罪をしているトランプやネタニヤフの従犯ということになる。それを避けたことは、当然のこととはいえ、賢明な選択といえよう。橋下氏のいうように「日本は9条に救われた」のである。橋下氏の政治的スタンスには共感できないけれど、このコメントには共感する。
 9条は生きているのだ。けれども、だからこそ、高市首相たちは、憲法9条をターゲットにしているのである。今回も、トランプに嫌われるのは嫌だという強迫観念はあったであろう。稀代の「無法者」トランプにしがみつく高市首相ではあるけれど、9条を無視することはできなかったのである。9条は生きていることを確認しておきたい。
 「9条が一国だけというハンデ」という川柳がある。9条の擁護にとどまらず、世界化が求められている。

この投稿への反応
 この投稿への反応は840を超えた。この数は私のフェイスブック友だちの数をはるかに超えている。そのほとんどが好意的な評価で、68人がシェアしてくれた。私の投稿でこんな反応はごくまれだ。いくつかのコメントを紹介しておく。

 まず、共感のコメントだ。
9条のおかげで今回も参戦せずに済みました。9条を護り活かす国民運動の成果です。シェアします。9条!やっぱりすごい😍👍 まさに9条は「世界の宝」です。9条の砦は高い❗如何なる権力も壊す事はできない❗占領下で、9条は幣原首相が発案して、マッカーサーに出して承認された。譽れの9条です🌺「9条があるからお手伝いできません。」は「9条がなければお手伝いしたいです。」なので、「あの戦争に賛同します。」ということですね。(賛同しないなら「できる事でもやりません」と言うはず。)そして「トランプをおだてておくのが上手い外交手段」だとか言われているようですが、「トランプをおだてる日本」をしっかりと各国に印象付ける事が、長い目で見て日本にとって得策なんでしょうか? ・・・なので、今回の会談は「恥ずかしい」というのが個人的な感想です。

 理解困難なコメントもある。
これで「改憲は反対だ」という論調にもっていこうというのならどうかと思いますよ。
そもそも日本政府は集団的自衛権を容認しているのですから、今回は「存立危機事態にはあたらない」と判断したに過ぎない。むしろ左翼が台湾有事に軍を派遣するのか!と言っていたことについて、そうではないという証明にしか過ぎません。
つまりは高市総理は台湾有事で日本が中国に侵略に行くのだと言っていた左翼連中は高市総理に「我々が間違っていました」と謝罪するべきでしょう。


 アドバイス型のコメントもある。
高市は今憲法9条があるからと言ったに過ぎない。だから、改憲(改悪)ですよ。と言いたいのだろう。9条の平和力と99条の政治家(擬きも)にも憲法遵守の義務を課していることは、高市にも相当乗り越えることが困難だった‼️
明確に憲法9条があるので出来ないと言っていたらしい。てことは、改憲すればOKと言っているようなもの。そのための圧倒的な議席数だから、トランプも納得したのだろう。年度が変わったら憲法改正を言い出すと思う。高市に票を投じた人は、改めてそれを支持するのかな?
しかしなぜ9条が制約だなどと外相がわざわざ発言したのでしょうか。改憲派にとって「やはり9条をかえなければだめ」とのメッセージ?


コメントを受けて
 40件を超えるコメントがあった。私は、それに応えるために、翌日、次のような投稿をした。

 昨日の投稿に多くの方が好意的に反応してくれてすごくうれしい。私は「憲法は生きている」ということを強調したのだけど、政府はそれを喜んでいるわけではなく、改憲のエネルギーにしようとするだろうということも警告したつもりだ。
 高市氏は日米同盟を「さらなる高みへ」と考えている人だ。トランプとともに居たいと考えている人だ。そういう彼女にとって憲法はこの上ない邪魔者なのだ。現在の法制度では自衛隊をペルシャ湾に派遣できないことを思い知らされたので、憲法9条への恨みを募らせていることだろう。それを忘れてはならない。
 もう一つ忘れてはならないことがある。それはNATOも動いていないことだ。NATOが集団的自衛権を発動できるのは、加盟国に対する攻撃があった場合だ。現在、そういう事態ではない。NATOにもできることはないのだ。トランプは、NATOはもっとできることがあるはずだと考えているようだけれど、それはNATOの仕組みを理解していないだけだ。トランプがやっていることはNATOのような軍事同盟も想定していない違法な武力行使なのだ。トランプの愚かさと凶暴な性質がここにも表れている。

 日本政府はトランプの行動を違法とはしていない。そういう政府でもホルムズ海峡に自衛隊を出せないのだ。それは憲法の縛りのもとにある「安保法制」のしくみなのだ。アメリカのイラン攻撃が日本の存立を危うくするなどと言えるわけはない。

 そして、仮に、憲法9条を変えて「普通の国」になって、NATOと同質の日米同盟を作ったとしても、先制攻撃などはできないのだ。改憲論者たちがそのあたりをどのように考えているのかは知らないけれど、そのくらいトランプは悪質な行動をとっているということを確認しておきたい。
 トランプはすがるべき相手ではなく、正面から批判しなければならない対象なのだ。高市首相は「ドナルド。それはしてはいけないことなのよ。止めなさい」と言うべきだったのである。

まとめ
 高市氏のように、アメリカとの同盟を「生命維持装置」のように考えている人は多い。高市人気の背景には、中国や北朝鮮やロシアの行動に不安を覚えている人にとって、彼女の物言いや行動は頼もしく見えるからだという識者もいる。「攻められたらどうするんだ。自衛隊とアメリカの核の傘が必要だろう」という人にとっては、トランプに抱きつける彼女は「アイドル」に見えるのかもしれない。
 けれども、私はだまされない。私は政府のいう脅威の中身の分析と、隣国との軍拡競争以外の付き合い方を工夫する。脅威を煽り立て、国民を飼いならし、搾り取るのは、古今東西を問わず、支配勢力の常套手段だからだ。憲法は徹底した平和主義に基づいて国家を縛っている。核兵器を含む武力による平和と安全を望む限り、私たちは、いつまでたっても、国家の行為によってその命や自由や幸福を奪われる危険から解放されない。憲法を活かし続けなければならない。(2026年3月25日記)




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